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アレンジャーの4段階評価(その1)

ここのところ、締め切りに追われる日々が続き、ようやく一息ついたところだ。

あまりに忙しいと酒飲んで酔っ払う時間も惜しくなり、5月中旬以降は、平均的に言えば3日に1回くらいのペースでしか飲んでいない。

湿度が高いと美味しくなる「泡盛の古酒」は、ついつい飲みすぎて二日酔いになる可能性が高いので、赤ワインやビールなどのアルコール度数の低いお酒で我慢した。

梅雨時の楽しみの「泡盛の古酒」が飲めないのは悲しいが、それでも仕事があることは、なんだかんだ言っても有難い。



日々、アレンジャーという仕事をする中、次の仕事が来ることが評価だと長年思ってきた。

しかし、実はシビアな評価を直接いただいていたことが、ここ5年ほど前に気がついた。

気がつくのが30年遅いけど。



通信簿の5段階評価のように、実はアレンジャーにも4段階の評価があるようだ。(僕だけかもしれないが)

それは、「カッコいい」>「無言」>「良い」>「悪くない」の4段階だ。


1、「悪くない」

最悪の評価である「悪くない」は実は枕ことばで、下記のようにその後に続く場合が多い。

「悪くはないのだけど、なんか・・・グッとこないんだよね。」

こんな感じで、抽象的な言葉が続く。

「悪くない」から始まる評価は、全然ダメな全否定で、最初から作り直せ、という意味だ。

ストレートに「悪い」と言ったら人間関係が壊れるので、オブラートに包んだだけで、心底恐ろしい評価だ。

作り直せなら、まだチャンスはあるわけで、そこに賭ける以外の道はないと思う。

しかし、外的要因の大人の事情で、クライアントが発注したのに断らざるえない時も使われることがある。

その場合、そこを察して、悔しさを飲み込んで、笑顔で次の仕事に頭を切り替える精神的なタフさが求められる。


2、「良い」

程々の評価である「良い」も枕ことばで、、下記のようにその後に続く場合が多い。

「良いアレンジだけど、サビはもう少しリズムがあった方がいいかな。」

こんな感じで、具体的な指示があったりする。

これは、若干の違和感がありながらも、及第点であるという評価だ。

しかし、喜んではいけない。

この評価が次の仕事に繋がるかは微妙だ。

どうしてもオーダーしたいというレベルに達していないので、もしかしたら、料金的な部分でしか勝負できない状況かもしれない。

ここは、どんな理不尽な修正を指示されても笑顔で受け入れて、どうにかして次の仕事に繋げて、なんとしてもリベンジすることが大切だ。

この評価も、精神的タフさが求められると思う。



月末の締め切りもあるので、この続きは次回に。

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